ブロックチェーン

いまさら誰にも聞けない「ブロックチェーンとは何か?」の基本をシステムエンジニアが丁寧に説明するよ


いまさら誰にも聞けない「ブロックチェーンとは何か?」の基本をシステムエンジニアが丁寧に説明するよ

2018年に入り、連日仮想通貨の暴騰などの話題がネット界隈を賑わせていますが、仮想通過の根底にあるのが「ブロックチェーン」という技術です。

一般の人からすればニュースなどで少し聞いたことがあるくらいで、その実いったいブロックチェーンが何なのかよくわからないという人が多いのが現状だと思います。

仮想通貨の市場は現在バブルと言われることも多く、確かに投機的な動きは否定しませんが、80年代バブルやITバブルとちょっと違うのは、仮想通貨の根底にある「ブロックチェーン」という技術への期待・信仰です。

今回はシステムを生業としている管理人が、いまさら聞けない「ブロックチェーン」の基本について解説したいと思います。

管理人
ブロックチェーンは革命的な技術だぞ

 

ブロックチェーンって何?

まずブロックチェーンの対義語を考えるとわかりやすいんですが、「ブロックチェーン」の対義語は「中央集権」だと思います。

中央集権型のシステムは、現在の様々さものやサービスを考えるとわかりやすいです。

例えば「銀行」。

私たちは銀行にお金を預けると、銀行のデータベース(台帳)にその入金が記録されます。引き出すときも同様ですね。

そして自分の預金額はいくらであるという証明はすべて銀行のデータベース(台帳)がその役割を担っているんですね。これぞまさに銀行という中央集権の存在がすべての管理をしているわけです。

そのため、(まあほぼいまではありえませんが)例えば銀行のシステムがハッキングされて、銀行のデーターベース(台帳)が他人に書き換えられるようなことがあると、自分の預金額が予期せず変わっちゃうんですね。

 

ではこれがブロックチェーン型のシステムになるとどうなるでしょうか?

 

ブロックチェーンは分散型システムとも呼ばれます。そのため「分散」がキーワードになってきます。

先ほどの銀行のデータベース(台帳)にあたるものは、銀行だけでなくみんなが持っていて繋がっています。そしてどこかで預金などをして自身の預金額が”正しい手順”で書き換えられると、その情報はすぐに伝播されてみんなが持っているデータベース(台帳)も更新されて同期されます。

これって何がうれしいかと言うと、例えば先ほどの銀行のハッキング例です。

中央集権型のシステムだと、その中央の(唯一の)データベース(台帳)が書き換えられると、誰がなんと文句を言おうと、その書き換えられた情報が正となっていました。

しかしブロックチェーン型の分散型システムであれば、例えみんなが持っている台帳の一つをハッキングして書き換えたとしても、すずめの涙で、他に正しい台帳がいくらでもあるので、すぐに修正されて正しい情報に戻るのです。

 

ブロックチェーンの技術とは、この分散型のネットワークを実現する技術群を指して、そう呼ばれているのです。

 

システム屋の基本ですが、色々と分散化したほうがいいに決まっています。サーバーだって複数台で運用して冗長構成にすることで、もしどれかが壊れても、問題なく稼動し続けることができます。

 

ブロックチェーンって何がうれしいの?

それではもう少しブロックチェーン技術によってもたらされる恩恵を解説していきましょうか。

ブロックチェーン技術によってもたらされる恩恵はざっくり言うと以下です。

1.誰も改竄(不正)ができない

2.記録(変化)の追跡が簡単

3.運用が簡単

ちょっとシステム屋っぽい言い回しになりましたが、こんなところです。

多分これって一般の人からすると「何がうれしいの?」って普通に思うと思いますが、システム屋からすると革新的なんです!

いままでの中央集権的なシステムだと、不正を出来なくするようにセキュリティにものすごいお金をかけてシステムを作っていました。だってそうしないと攻撃されちゃいますからね。

でもブロックチェーン型のシステムであれば、絶対に不正はできませんから、セキュリティなんて必要なくなります。身近な例でいうと、家に鍵をかけなくても絶対に安全な家が登場したとでもいいましょうか(笑)

さらに正しい手順でしか、データを更新できませんし、その記録もみんなが持つことで、消えることなくすべて残るので、正しい更新の履歴がいつでも安全に参照できるのです。

数年前に「消えた年金記録・・・」なんて騒がれましたが、あんなの絶対に起こりません。

自分の行った行動が絶対に残ってるし、誰からも不正な干渉を受けないって、このインターネット全盛の時代には相当うれしいことなんですよ。

 

そして最後に、ここがブロックチェーン最大の革命的な恩恵なんですが、ブロックチェーンシステムを利用すると、管理と運用が簡単なんです。

これはブロックチェーン技術の応用なので難しい話は省きますが、管理と運用が簡単になる理由は中間的な手間や人手をすべて取っ払うことが出来るからです。

いままでは現実世界で何かサービスをしようとすると莫大なコストと時間がかかっていたことも、ブロックチェーンシステムを利用すればすぐに、そして低コストで実現できるようになります。

なんかワクワクしてきませんか?

 

ブロックチェーンは何に使えるの?

ここまでブロックチェーンの基礎の基礎をざっくり解説しましたが、なんだかまだぱっとしませんよね(笑)

わかります。

 

例えばiPS細胞が流行ったときも、「ES細胞?よくわからん!」っていう人も「自分のスペアの臓器が作れる」って聞いたらすごい!ってなりますよね。

結局、何に使えるのかわからんのでは、ブロックチェーンが革新的といわれる所以がわからないのです。

 

そこでまず登場するのが「仮想通貨」です。

ブロックチェーン技術を有名にしたのも仮想通貨の盛り上がりがあったからこそですよね。

仮想通貨ってなにがすごいかというと、簡単に言えば国家ではない民間が通貨を作ったというところなんですよ。

当たり前ですが通貨ってそんなに簡単に作れるもんじゃないですよ。

 

例えば私たちが使っている日本円。

このただの紙切れを毎日安心して使えているのは日本国家の信用あってこそです。

日本政府がその価値を証明してくれなければ誰もあんな紙切れをものを交換しないわけです。

つまり中央集権的なシステムでは、国家のような強い力を持った絶対的存在がいなければ通貨なんか作れなかったわけです。

しかしブロックチェーン技術によって、その国家の信用力に匹敵する”安心”が作れるようになったので、仮想通貨が作れるようになったといえばわかりやすいでしょうか。

明日消えてなくなるかもしれない通貨なんて誰も使いませんが、絶対に消えることもなく、不正もできない通貨であれば使えそうですよね。

 

そしてこのブロックチェーン技術によって”安心”が担保された仮想通貨の何がうれしいかと言うと、お金の移動が簡単なんです。

いままで手渡し以外でお金を移動しようと思ったら、銀行に入金して、手数料取られて・・・みたいに手間もコストも掛かったんですが、仮想通貨であればそれらがすべて不要になります。もちろん海外も含めてです。

これってかなりうれしいことなんですよ。

 

そしてブロックチェーン技術は仮想通貨以外にも様々な利用方法が謳われています。

その一例が以下です。

まあ色々なものに応用して面白そうなことができるってことです(笑)

仮想通貨のような金融技術への適用を「ブロックチェーン1.0」と呼んでいて、これから来るそれ以外への分野の応用を「ブロックチェーン2.0」なんて呼んだりしています。

 

ブロックチェーン技術を利用した未来がもたらす恩恵を考えると、ブロックチェーンがインターネットに匹敵する革新的な技術ということがわかってくるんですが、それにはもう少し詳しい解説や勉強が必要ですね・・・

 

まとめ

ちょっとシステム寄りになりましたが、現役システムエンジニアの管理人がブロックチェーン技術について解説しました。

現在の仮想通貨市場の盛り上がりの根底にあるのは、ブロックチェーン技術がもたらす未来に対する期待です。

私はこれがある限りは、この仮想通貨の盛り上がりは続くと思っています。

 

仮想通貨始めるならいまかもしれませんよ!

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