芥川賞を受賞し、飛ぶ鳥を落とす勢いお笑い芸人又吉ですが、デビュー作「火花」による印税は一体どのくらいなのでしょうか?
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お笑い芸人又吉がデビュー作として発表した「火花」は芥川賞を受賞したことは記憶に新しいと思います。そして芥川賞受賞の効果もあってか、現在なんと223万部を超えています(2015年11月末現在)。
この結果は2015年度の年間売り上げランキングで堂々の第一位です。それも2位以下を大差で突き放しています。
この本は普段本を読まない人も話題性から買っていますし、当然本好きの人にも読み応えのある内容のため、老若男女すべての人たちに愛読される結果となっています。
これまでもタレントやお笑い芸人が本を出版することは結構ありましたが、純文学のジャンルでこれだけ売れる本を発行したのは初めてでしょう。ましてや芥川賞を受賞するなんて考えられないことでした。
今回はこれだけの売り上げをたたき出した「火花」によって又吉自身にどれくらいの印税が入ってくるのか調べてみました。
気になる印税は?
印税収入は一般的に本の売り上げの10%と言われています。
そして「火花」の値段は1,296円です。
つまり売り上げが223万部とすると
223万×1296×10%=およそ3億円!!
|д゚)!!!!!!!
しかし当の又吉は自虐的にこのように述べています。
「吉本芸人なので全部が僕のものじゃない。会社にはサポートしていただいているし、今まで書いた本と同じ配分だと思う」
なるほど。。。確かにこういうとき会社所属の芸人はつらいですよね。個人作家ならこの金額がそっくりそのまま入ってくるんですが、会社に所属して契約している芸人さんはそうはいきません。麒麟の田村が本を出したときが思い出されますね。ちなみに田村が出した「ホームレス中学生」は225万部を売り上げています。もう少し・・・
さらに吉本興業ってよく芸人さんが自虐的に笑いにしてますけど、芸人さんの取り分は少ないって言いますよね笑。
ただし今回は芥川賞の功績もあるし、吉本にとって新ジャンルを開拓したという快挙もあるので、吉本が結構はりきるんじゃないかという噂が流れています。
そういった噂を総合してまとめるとどうも吉本と又吉で半分半分の割合が濃厚みたいですね。
ん?
半分
3億の半分・・・・・・・1億5千万!!|д゚)
それでも遊んで暮らせる額じゃないっすか。
ちなみにサラリーマンの障害年収の平均額は2億円といわれてますから、又吉はこの本だけでほとんどのサラリーマンの障害年収を稼いだことになります。
いやー考えられない世界もあるもんですねー。
これから火花を読む人のために簡単なあらすじを紹介します!
「火花」は主人公でお笑い芸人である僕(徳永)が語り手として進んでいきます。
そして先輩芸人である神谷と過ごした青春をメインに語られていきます。
同世代の芸人たちが次々と売れていく中、僕と神谷はなかなか売れません。
しかし僕はついにすこしずつ深夜番組などに出れるようになっていきますが、先輩神谷はまったくうれません。
僕は神谷を笑わせることばかりに集中しますが、神谷は笑ってくれないうちに借金をかかえて姿をくらまします。
僕の仕事もなんとなく減っていき、相方に子供ができたことを契機に相方は10年続けたコンビを解消し、芸人を辞めていきます。
そんなとき1年ぶりに神谷としますが、笑いを追求しすぎた神谷は衝撃的な姿で現れます。
・・・・・続く
どうですが、このあらすじだけでもう面白くないですか。
続きは本屋へどうぞ笑
火花を読んだ感想
ネタバレするのであんまり詳しくは内容にふれませんが、又吉だからこそ書ける物語でした。
最初の感想は間違いなく「面白い!!」です。
笑いあり、感動あり、驚きありで読者を飽きさせません。
あまり純文学は読まないのですが、短時間で読み切ってしまいました。
なんというか芸人としての苦労の経験と、お笑い芸人としての人を楽しませる才能がこの作品を生み出したのでしょうね。
彼しか書けない作品だと思いますよ。
また本をたくさん読んでいるということなので、書き方をわかっているんでしょうね。本当に退屈させない構成になっています。これは老若男女に支持される理由がわかります。
まだ読んだことない方はぜひ一度手にとってみてください。