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転職する前に知っておくべきIT業界への転職で求められるITスキルとは?
管理人の「若手の虎」です。お疲れさまです。
これからIT業界で転職しようと思っているエンジニアの方も、もちろんIT業界を目指している非エンジニアの方も。気になるのはIT業界で求められるスキルってなんぞや?ということですよね。
こと転職市場においてはこのITやその関連スキルが評価されて自身の市場価値が決まってきます。
管理人である私は大手IT企業でシステムエンジニアとして長年働いてきた経験から、IT技術者の酸いも甘いも知っているつもりです。そんな管理人が今回は転職する前に知っておくべきIT業界への転職で求められるIT関連スキルを紹介したいと思います!
1.プログラミングスキル
まずはやっぱりプログラミングスキルです。コーディングスキルとも言いますね。
最初にこれをイメージすることが多いですし、実際その通りです。
実は数年前までIT業界はオフショア開発が全盛だったので、国内のプログラマーというのはかなり少なくなっています。オフショア開発とは中国やインドのプログラマーに開発を委託することです。中国やインドの人件費が安かったので、オフショア開発はかなり流行りました。
しかし現在において、海外の人件費は高くなってきているし、オフショア開発を行いすぎたせいで、逆に国内のプログラマーというのはかなり重宝されているのです。いくらプログラミング(コーディング)を海外に発注しているからといって、国内でその知識が不要ということは絶対にありません。最先端の技術を利用するときにはもちろん、なにか問題があった際には当然国内で解決しなければならず、そのときに必ずプログラミングの知識は必要となってくるのです。
そのためプログラミングができる、コーディングが出来るIT技術者というのはどこにいっても活躍できる人材なのです。管理人である私は大手のIT企業で働いていますが、その際にプログラミングができる日本人技術者を確保するのは本当に難しいです。設計ができる技術者はまだ比較的確保しやすいのですが、プログラミングが出来る人となるとかなり限られてきます。まあ逆にいえばプログラミングが出来なくてもいくらでも仕事があるということなんですけどね・・・
ただし確実に言えることは、プログラミングが出来るということはそれだけ市場価値が高いのです!
2.コミュニケーション能力
「コミュニケーションの能力が求められます!」
よく新卒採用の現場で聞きますよね(笑)
もうコミュニケーション能力という言葉は使われすぎていてかなり陳腐化していますが、確かにIT技術者でもコミュニケーションスキルは重要なのです。IT技術者に求められるコミュニケーション能力を、新卒採用の現場でしきりに必要と謳っている人事がどこまで実際に理解しているかはなぞですが・・・
IT業界におけるシステムの開発というのはスーパープログラマーが一人で作っているわけではありません。大規模開発になればなるほどたくさんの人が関わってきます。そのため一人でできることは限られているのです。
そこで重要なのでチームプレーです。チームプレーには当然チームの人間とうまくコミュニケーションしながら仕事を進めていく必要があります。そのためコミュニケーション能力がなければ現在のIT開発は成り立たないのです。
具体的には設計書一つ書くにも、周りの機能を設計している人で役割分担や機能範囲を明確にしなければいけないですし、進捗管理についてマネージャーに正しく報告する必要があります。
ただこのコミュニケーション能力は特にIT業界独自というわけではなく、普通に働いていれば身につく能力なので、現在全うに活躍できている人であればまったく心配いらないでしょう。
ただし「人付き合いが嫌いだからIT業界に転職する!」という人は、IT技術者だからといって人と会話しないなんてことはまったくないので注意が必要です。
3.データベースやネットワークに関する知識
IT業界に携わる上でデータベースやネットワークに関する知識は避けて通れません。
実際私も数々のプロジェクトを経験していますが、データベースやネットワークの知識はかなりいろいろなところで役に立っています。私はこういった知識を高度情報処理技術者試験(データベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリスト)の勉強や実践を通して学びました。
あまり実践的ではないと言われている高度情報処理技術者試験ですが、データベースやネットワークの基礎知識を得る上では役に立ちます。
こういった要素技術は基盤系障害や性能問題などにぶちあたったときにかなり効力を発揮します。ITは総合力なんですよ。
私はITの要素技術にはかなり精通しているので、この知識は顧客と会話するときにも役に立ちます。顧客は興味本位で気になったことを色々と聞いてきます。そのときになんでも答えられるというのはかなりの武器になるのです。
ITの世界で起こることはきちんと論理的に説明ができます。そして物事を正確に理解するためには、こういった要素技術の知識は必要不可欠なのです。
4.プロジェクト管理能力
意外なところでプロジェクト管理能力が求められます。
実は現在IT系のプロジェクトは大規模になればなるほど、失敗している(炎上している)ことが多いです。それは顧客の無茶なコストカット要求であったり短納期のスケジュールであったり理由は様々ですが、色々な技術が高度がしている現在において、プロジェクトを成功に導くためには優秀なプロジェクトマネージャーが必要なのです。
そしてプロジェクト管理能力はなにもトップのプロジェクトマネージャーだけに求められるものではありません。プロジェクトは言ってしまえば小さなプロジェクト、チームの集合体で出来ています。そのため自分の周りの人員を管理するにあたっても当然プロジェクトマネジメント能力が求められるのです。
このプロジェクトマネジメント能力はやはり大手IT企業の社員に求められる傾向が強いです。大手IT企業の社員はゼネコンと同様にプロジェクトを管理する立場に着くことが多いです。そのため若いうちから数十名のチームを任されるなんてこともざらにあります。
ただもちろんプロジェクト管理能力の根底にあるのはIT知識です。IT知識を土台にして、プロジェクトは運営できるのです。
5.情報セキュリティの知識
いまやセキュリティは一大産業になるほど大きくなりました。
そのためIT技術者は基礎的なセキュリティの知識は必須となっています。
セキュリティインシデントは企業の根幹を揺るがす事態に発展する可能性があるため、どの企業もかなり力を入れているのです。そのためセキュリティに特化すればいくらでも仕事はあります。セキュリティエンジニアという職種が存在するくらい重要な知識なのです。
6.顧客調整能力
別名「顧客を黙らせる能力」「顧客を納得させる能力」ともいいます(笑)
もちろんIT企業のIT技術者だけではなく事業会社のIT部門の社員にもこれは必要です。その際に”顧客”は”ユーザー部門”と置き換えることができます。
顧客は業務には詳しいですが、システムには詳しくないです。そのため無茶な要求や実現不可能なことをさらっと言ってきます。このときにどう対応するかが優秀なエンジニアの腕の見せ所です。
一番悪い例は、無理なことを無理といえず地獄のデスマーチに突入するパターンです。これは目も当てられません・・・
そしてあまり良くないのがはっきりと「無理っす!」といって断るパターンです。なんかきちんと断っているのでよさそうな感じがしますが、これは
と宣告してるに等しいのです。これではよくあるユーザー部門とシステム部門の不仲の温床となりますし、顧客から不信感を招く原因になってしまいます。
それでは優秀なエンジニアはどうするかというと、相手を立てつつ断るのです(笑)
これが難しいんですが、優秀なエンジニアは出来るのです。
その方法は様々ですが、一番いいのは顧客の要求を別の簡単な方法で実現してあげることですね。顧客の要求をシステム要求に落とす際に、何も言っていることをそのままやる必要はないのです。やりたいことを満たせばいいので、これはシステム要件定義の腕の見せ所となります。
そしてそれが無理ならば、顧客自体に要求を変更してもらえるようにうまく導くのです。無理無理言ってても何も解決しないので、実現可能な案にそれとなく誘導していきます。これができるエンジニアは少ないんですけどね。
まとめ
転職する前に知っておくべきIT業界への転職で求められるIT関連スキルをまとめました。
これがすべて揃っているエンジニアは少ないのですが、すべて出来れば最強のエンジニアになることができます。そんな人はどんな企業からも歓迎されるでしょう。
逆にこれから転職しようと思っている人はこういった能力をアピールするとうまくいく可能性が高いですね!