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IT業界の転職における転職エージェントと転職サイトの違いは?
管理人の「若手の虎」です。お疲れさまです。
IT業界で転職を初めて行う人と話してみると、なんだか「転職サイト」と「転職エージェント」の区別が付いていない人をよく見かけます。
確かに転職活動が初めてだと、新卒のときに行った就職活動の延長と考えてしまって、転職サイトは想像できても、転職エージェントの存在なんて想像できないかもしれません。
特にIT・WEB業界での転職の場合は転職エージェントを利用したほうが絶対にお得です。それも専門のエージェントがおすすめです。
今回はIT業界での転職における「転職サイト」と「転職エージェント」の違いについて解説したいと思います。
サイトとエージェントの違いは個人でやるか、専門家と一緒にやるか
転職サイトと転職エージェントの違いを簡単に言うと、それは”個人で探す”のか”専門家と一緒に探す”のかの違いです。
わかりやすい例で例えるならば、あなたは賃貸住宅を探すときにどうやって探しますか?
多くの人はまずSUUMOのような賃貸情報サイトで探しますよね。そして本気ですぐに探したいような人は不動産業者の店に駆け込むと思います。転職サイトと転職エージェントの違いはこれに似ています。
「転職サイト」には、ネット上に多くの求人案件が載っていて、閲覧者はそのなかから気になったものに応募していきます。新卒採用のときにリクナビやマイナビなどに登録しましたよね。あれの転職サイト版です。転職サイトを利用する場合は基本的にすべて個人の判断で動いていくことになります。
どういった案件に応募するのか?その企業の仕事内容は?給料は?
こういったことは自分で情報を仕入れて、応募していくことになります。当然、履歴書や職務経歴書を用意するのも自己責任で行い、面接日程も自分で企業と連絡を取って進めていきます。
代表的な転職サイトには、「リクナビネクスト」などがありますね。
一方の「転職エージェント」を利用する場合は基本的に専属のキャリアコンサルタントと一緒に転職先を探していくことになります。キャリアコンサルタントはキャリアアドバイザーといったりキャリアパートナーと言ったり様々ですが、やってることは基本的に同じです。
システムエンジニアは”コンサルタント”と名乗るヤカラは嫌いだと思いますが、こと転職に関してはかなり役に立つ存在なので利用したほうがいいです。
しかしご存知の通り笑、コンサルタントと名乗るヤカラは一応専門家と名乗っていますが、口だけで何にも知らない人が一定数いるので注意が必要です。そこはIT業界におけるコンサルタント事情と同じですね(笑)。
転職エージェントに登録すると、まずは専任のキャリアコンサルタントと面談を行うことになります。そこで色々と自身のキャリアに関することや、転職先の希望などを話し合って、応募する企業を決めていきます。
転職エージェントを利用することの最大のメリットは、キャリアコンサルタントの利用だけではなくて、求人取り扱いの案件数が格段に多いということです。転職サイト2割に対し、転職エージェント8割と言われています。
これはやはり業界の特徴もありますが、転職エージェントを利用したほうが企業側も転職者側も本気度が高いので、双方にとってメリットが大きいからなのです。転職サイトに載せるには企業側は毎月広告料を払っています。一方で転職エージェントを利用する場合は基本的に成果報酬なので、トータルで見るとコストが安くなります。
転職エージェントを企業側が利用する場合は、求人案件として扱うのは無料で、転職エージェント経由で実際に転職が決まると、その決定年収額の3割ほどが転職エージェント側の報酬となることが多いです。そのため必要な分だけの成果報酬なので効率がいいのです。
ただ最近では転職サイトと転職エージェントの機能が似通ってきてると言われています。転職サイトを運営しつつも転職エージェントの機能も併設しているところも増えてきています。
IT業界の転職では転職エージェントを利用すべき!
エンジニアのいいところでもあるんですが、エンジニアって何でもかんでも一人で解決しようとしますよね。
私もそうです(笑)
javaの関数だったり、SQLの複雑な構文だったりLinuxのコマンドだったり・・・、大抵はWEBで調べて実装することが多いので、転職もWEBで調べて完結させてしまおうと思うことが多いのです。これが悪いとは言いませんが、ことIT業界の転職ではおすすめできません。
なぜなら先ほど述べたように転職サイトと転職エージェントでは、取り扱いの案件数がまったく違うのです。
それに転職エージェントに登録すると、転職業界の基礎知識が一通り得られます。優秀なエンジニアたちはコーディングの知識は詳しいかもしれませんが、履歴書・業務経歴書の書き方や、転職の進め方については無知なのです。こういった知識は転職エージェントに代行してもらうことがお得です。
コーディングの際に色々なライブラリーを宣言して利用するように、転職においては転職専門家を利用するほうが品質(=転職の成果)が高いといえます。
転職においては信頼できる転職エージェントを利用するのが一番成果が高いんだね
また転職の際に気になるのは、転職先の雰囲気ですよね。いくら待遇がよくても働く場所の雰囲気が悪ければ最悪です。その点、転職エージェントは転職先企業の内情にいやでも詳しくなるので、その辺のことを正直ベースで教えてくれます。
なんてことにならないように転職先の内情については調べておいたほうがいいです。
もちろん転職エージェントも成果報酬制度なので、転職を成功させようとするのですが、嘘をついて転職者を押し込んでも、その評判はすぐにネット上で拡散するので、転職者にとってデメリットとなる転職先は紹介しません。転職者にとって幸せな転職となるようにすることが双方にとってwin-winの関係なのです。
転職サイトを利用したほうがいい場合
ただ転職エージェントよりも転職サイトを利用したほうがいい場合もあります。
それは転職の確度が高くなく、実際に転職を行うまでの期間が長いような場合です。そのような場合は転職エージェントに登録してもあまり意味はありません。多くの転職エージェントは概ね3か月以内に転職を成功できるようなスケジュールを組んでくれます。
しかし転職希望者が例えば1年くらいあとに転職したいような場合は、あまり相手にしてくれません(笑)。もちろん彼らもノルマや成果報酬があるため、本気で転職を望んでいるような人に対して優先的に案件を紹介していくことになります。これは仕方がないことです。
こういった場合は、転職サイトにとりあえず登録だけしておき、自分のペースで自由にゆっくりと転職先を探すのが合っていると思います。そして転職の確度が高まった時点で転職エージェントを利用するのが賢い方法といえます。
まとめ
IT業界の転職における転職サイトと転職エージェントの違いを解説しました。
基本的に転職サイトと転職エージェントの違いは”個人で行う”か”専門家と一緒に行う”かの違いです。
ただしIT業界の転職においては確実に転職エージェントを利用したほうがいいです。それは求人案件数が多いのとキャリアコンサルタントの専門知識を利用できるからです。