NHKで毎週金曜午後10時55分~11時20分に放送している「ドキュメント72時間」が面白いです!!
NHKで放送されている「ドキュメント72時間」という番組をご存じでしょうか?
内容は毎回ある定点の場所を定めて、そこで72時間カメラを回し続けて、そこにたまたま集う人々の人間模様を観察します。これが単純なんですが面白い!「現実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、いろいろな人間ドラマが繰り広げられます。どんな事情でそこにいるのか、そしてどこへ行くのか、本当に様々な境遇の人たちがそこに集い、飾らない言葉で自分の物語を話しては去っていきます。
これだけなんです。これだけなんですが面白い。
そこには脚本もなにもありません。主役はそこにたまたま集った人たちです!
ドラマのような展開も好きですが、結局は普通の人の普通の日常がみんな好きというところでしょうか。飾らない言葉で語られるその人生には、どこか哀愁が漂い、なぜか愛着が湧いてきます。
過去のNo.1はある大病院のなかのコンビニ
過去の放送回のなかでもっとも人気があったのは「ある大病院の中に設置されたコンビニを72時間観察した」回です。これは私も本当に好きです。
病院という非日常の空間にある、ありふれたコンビニ、このギャップが様々な人間模様を見せてくれます。入院している患者さんやその家族、そしてその病院に勤める先生もいろいろと話をしてくれます。コンビニに来た理由、自分の境遇、これからどこに向かうのか。人の人生ほど面白く興味が湧くものはないと感じさせてくれます。
写真の先生は72時間の取材中に3回も登場します。なにを買うでもなく、コンビニに行くということが息抜きなんだそうです。
ある産婦人科に勤める女医さんも2回登場します。
この女医さんは毎回栄養ドリンクを買って飲みます。栄養ドリンクそのものよりも、「栄養ドリンクを飲む」という行為が活力を生むんだそうです。なんか微笑ましいですよね。この女医さんが「医者はつらいですよ」とポツリとつぶやく瞬間があります。その言葉の重みに共感すると同時に、「産婦人科はやりがいがある、なぜならおめでとうと言えるのは産婦人科だけだから」と続けたときには涙が出ましたよ。
いやーやっぱり人生って面白いですね。それはおもしろおかしいということではなく、好奇心が湧くってことです。
ドキュメント72時間、面白いのでぜひ見てください!