名門商社に明暗、三菱商事と三井物産は赤字転落へ!伊藤忠は初の首位
【yahooニュース】名門商社苦戦、資源分野めぐり明暗 伊藤忠初の業界首位ほぼ確定
名門商社の明暗が分かれているようですね。なんとあの三菱商事と三井物産が赤字転落へ。そして業界4位が固定位置だった伊藤忠商事は今期に過去最高益となる見通しで、初の業界首位に躍り出る見込みです。
いやー総合商社の業界に下剋上が起きてるかもしれないですね。
そもそも総合商社って?
みなさんは総合商社って知ってますか?
長年の業界首位は天下の三菱商事です。多分ビジネスマンや有名大学で就活を経験した人しか知らないかもしれませんが、超がつくほど一流の企業といえます。特に三菱商事を含む5大商社は就活生の憧れの企業です。
5大商社とは、三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅の5社です。あまり企業に詳しくない人から見ると、もしかしたら「商事?物産?どこの零細企業だよそれはw」みたいな恐れ多い反応をする人もいるでしょうね。
よく2chとかで商社マンが合コンに行ったのですが、相手の女性が商社を知らなくて相手にされなかったなんていう自虐ネタが話題になります。でもその商社マンは年収1000万以上で、女性側の無知さが笑われるというオチです。
そうなんです、一流商社の年収はものすごく高いんです。30歳超えれば普通に年収1000万を超えるでしょうね。
なんたって上場企業の年収ランキングのTOP10に三菱商事と三井物産は常にランクインしています。すごいですよね。
とまあ商社のすごさを知っていただいたところで、本題です。それだけ商社って儲かってるんですよ。それが赤字転落って結構大きなニュースなんです。
赤字の原因は?
赤字の原因は、一言で言うと資源安です。
商社ってなにをしているかというと、簡単にいうとものを仕入れて、それを売って儲けています。規模の違いはあれ問屋のイメージです。そんな商社ですが一昔前に”商社中抜きの時代”と呼ばれた不況の時代がありました。要するに商社をはぶいて調達すればその分コストが安く済みますから、直接調達が主流になった時代がありました。商社不要論まで出てきた頃です。
その頃に商社は資源分野に注力して、その危機を乗り越えました。資源と言っても、資源を買って、必要な人に売るだけではなく、資源を作り出すところから手を入れたのです。
どういうことかというと、例えば鉱物でいえば、鉱山に投資して、その鉱物を掘り出すところから自らの業務分野としたのです。これが成功して、いまの商社の成功があります。それは資源高に支えられていました。
しかしここ最近は中国の減速などで資源需要が下がり、資源価格も下がったため、資源を主力としていた三菱商事や三井物産が赤字に転落することになったのです。
一方の伊藤忠商事は繊維や食品、機械など非資源に強いことから今回の過去最高益となりました。ここが名門商社の分かれ目ですね。まあそう簡単な話でもないと思いますが・・・
このまま資源安が続くようなら資源が主力の三菱商事や三井物産は事業戦略の見直しを迫られるでしょうね。ただ商社中抜きの時代といった不遇の時代を乗り越えてきた経験もありますから、新しい何かを見せてくれるでしょうね。
やっぱり商社マンってすごいですよ。
なんでもそうですが、ポートフォリオマネジメントは重要ですね。ひとつのものに執着してるとそれがなくなったときにどうしようもなくなりますからね。そういう意味だと商社なんていろいろな事業をもってますから、資源がだめになってもいくらでも代替戦略があるから強いです。
私も自らのポートフォリオを複数もたないとなーと思います。
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