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IT業界企業の勢力図、就活生に人気の企業は?給料はどのくらい貰えるのか?


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今回は就活生向けの記事です。

今や小学生からもプログラミングの授業が必須になろうとしているほど「IT」の知識は常識となりつつあり、ますますシステムエンジニアやプログラマーの需要が高くなっている昨今。IT企業に就職しようとする学生も増えているようですね。(まあ小学生のうちからプログラミングってどうなの?ていうのとあれはプログラミングじゃないだろ!というのはありますが・・・)

しかし一概にIT企業といっても本当に色々とあります。そしてIT業界の情報はやはりIT業界に勤めている人間にしかわからない部分が多いです。実際に就活生のOB訪問を受けると色々と勘違いしていることが多いです(笑。就活生ってほんとネットの情報を鵜呑みにしますね。それしか情報源がないっていう問題があるので仕方がないんですが。

そこで今回はIT業界で働く人間が、IT業界に就職するということを解説したいと思います。

 

IT業界企業の勢力図、就活生に人気の企業は?給料はどのくらい貰えるのか?

IT業界の人気が高まってますね。就職関連のニュースなどでもITの需要が高まっていることから、就活生の人気が高まっているといった報道が頻繁にされています。

私は大手のIT企業に勤めていますが、私のところにも最近はほんとにOB訪問の申し込みが多いです。OB訪問やセミナーなどで就活生の話を聞いているとIT業界は安定しているイメージが強いのだそうです。

「なるほど・・・安定か(笑)・・・」私はそう感じざるを得ません。

私が就職活動していた7-8年前では「安定」なんて考えられない言葉でしたね(笑。さらにいうとITバブルだった2000年代にはもっと考えられなかったと思います。ITバブルの時代にはホリエモンを代表とするようにどちらかというとベンチャー志向で「ITで一旗あげてやる!」といったような尖った学生が飛び込んでくる業界だったような気がします。楽天の三木谷社長もそうですよね。

そしてITバブルがはじけた時代などいまの就活生は知らないんでしょうね。どちらにせよIT業界は安定を求める学生が入ってくるような業界ではなかったような気がしています。

それがいまではITはインフラとなっていて、その重要性は年々高まってきています。ITはどんな会社や業界にも必要とされていて、ITなしでは経営は語れない時代となりました。

それに伴ってIT業界は給料が良く、雇用も安定している業界へと変貌しています。確かに最近はシステムエンジニアやプログラマーの人材不足が深刻になっていて、仕事には困らない時代になっています。不況と呼ばれる時代になったとしてもITは維持管理が必要なため最低限の設備投資が行われます。実際にあのリーマンショックの後でも利益が極端に落ちることはありませんでしたね。

さらにITゼネコンという言葉があるようにIT業界は建設業界のようなピラミッド構造を作り上げています。

どういうことかというと、建設業界はスーパーゼネコンと呼ばれる大手の数社を頂点にして、二次請け、三次請けの企業が裾野を形成しています。これと同じようにIT業界でも数社のトップ企業を頂点とするピラミッド構造が出来上がっているのです。

基本的に大きな仕事を受注するのは、こういったトップ企業の数社であり、実際にシステムを作るのは二次請け、三次請けのエンジニアであったり、海外のオフショアと呼ばれる拠点で働くプログラマーたちです。

当然、給料は一次請けであるトップ企業数社が最も高く、二次請け、三次請けになるにつれて安くなっていきます。

これが何を意味しているかと言うと、IT業界というのはもはや日本の雇用の中心になりつつあるということだと思うのです。日本全国に建築の需要があるのと同様に、大小の違いはあれ、ITもなくてはならない職業になっているということですね。

それではIT業界の企業ではどんな企業が人気があるのでしょうか?

 

IT業界の三大巨頭!?ーNTTデータ・日本IBM・野村総合研究所

さてよく就活生の間で比較されるのがNTTデータ・日本IBM・野村総合研究所の三社です。

確かにこの三社はIT業界の勢力図の中でもトップに位置する一次請けの企業で、業界の中でも突出しています。まあ売り上げだけで比較するとNTTデータの圧勝なんですが、企業の安定性や待遇、社会的なステータスを加味すると、就活生の中で人気の企業がこの三社になるのです。特に高学歴の学生に人気ですね。

恥ずかしながら私もこの三社のうちの一つに勤めているんですが、よく就活生が勘違いしているのが、この三社が同じ舞台で争っていると思っていることです。しかし実際にはあまり同じ舞台にこの三社が出てくることは少ないのです。私もあまり他の二社と競合した経験はないです。

実際にはそれぞれ得意な分野というものがあり、そこで大きなシェア率を誇っているため、いい意味で住み分けしているのです。

 

NTTデータは公共系を牛耳っています。やはりもとがNTTですからね。NTTの力は民間になってもかなり強いです。給料は三社の中で最も低いのですが、福利厚生が手厚いのと安定性は抜群です。どちらかというと大企業で安定性を求める就活生に人気です。

おそらく三社の中でもっとも安定性がある企業でしょう。給料も上場企業の平均よりも高いので、就活生の人気もうなずけます。

 

日本IBMはあの米国IBMの日本法人です。最近は日本的な慣習もありますが、やはり外資系企業なので、色々と厳しい側面もあります。当然外資なので成果主義となり、実力がある人はどんどん出世していきます。逆に使えない人はリストラされてしまう実力主義の世界となっています。

IBMは元々ホスト・サーバーなどのハードウエアでデファクトスタンダードを作り上げていた企業なので、そういった販売チャネルを活かして大企業向けの仕事が多いです。相手にしている企業は本当に日本の大手中の大手の企業が多いです。特にメガバンクなどは有名ですね。

ただ日本IBMは一時期大量のリストラを行ったり、プロジェクトの炎上で訴訟を起こされたりと最近あまりいい噂は聞きません・・・

 

野村総合研究所は、元々野村証券のシステム部隊が出自であることからもわかるように、証券業界に強いです。さらには流通業にも定評がありますね。シンクタンクやコンサルとしての側面もあるので、トータルソリューションに強みがあります。

激務であることが有名で、働くことが美徳といった慣習が残っています。ただその分三社の中で最も給料が良く、唯一平均年収が1千万円を超えます。求められる成果が高いため、実力を付けたい人が飛び込む企業というイメージです。

 

このようにそれぞれが得意な分野があるので、あまり競合していないのが実際のところです。

この三社の中で働くものとして、就活生にアドバイスするとしたら、

NTTデータ⇒大手企業の安定性、大きな仕事に魅力を感じる人におすすめ

日本IBM⇒外資系企業の実力主義、効率主義に魅力を感じる人におすすめ

野村総合研究所⇒高い給料、早いうちから実力が付くことに魅力を感じる人におすすめ

といった感じです。

 

GoogleやYahoo!はどうなの?

一般人にとってIT企業というとGoogleやYahoo!といった企業を思い浮かべる人が多いかもしれません。

まずはじめに・・・Googleは別格です。

Googleは就活生の中でもプログラミングやその他の情報処理能力や技術があるトップオブトップの学生だけが入れる難関企業です。今やGoogleはIT企業として神レベルの実力を持つ企業になりました。Googleのエンジニアともなれば待遇は最高ですし、社会的なステータスも抜群です。

自分の実力に自信がある人は目指してもいいでしょう。

Yahoo!もGoogleほどではないですが、人気企業です。ITの中でも「ネット」というものを仕事にしたい場合はおすすめですね。

 

Amazon・Oracle・VM

隠れた優良企業として外資系の企業が台頭してきています。

Amazonがクラウド業界を牛耳ろうとしているなんて知ってましたか?

AWS(Amazon Web Service)はエンタープライズITのクラウド環境のデファクトスタンダードになろうとしています。そしてOracleやVMといった企業も、もとはミドルウエア製品を作っていましたが、最近ではエンタープライズITの世界に飛び込み始めています。

こういった企業は今後、エンタープライズITの主役となっていく企業なので、IT業界を目指すのならば選択肢に入れておきましょう。もちろん外資系企業なので、厳しい面はありますが、日々進化するIT業界において面白い仕事が出来ると思いますよ。

 

まとめ

就活生が気になるIT業界の勢力図について解説しました。

IT業界は就活生が思っているのと実際は結構違ったりします。特にこれから主役となっていく企業はあまり知られていないので、ぜひ参考にしてほしいです。

ただこういった企業が台頭してきても日本のエンタープライズITを担ってきた企業はこれからも必要とされますので、現在の人気企業を目指してももちろんいいと思います。

 

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