IT業界を目指す人のために職種と気になる年収を公開します!
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最近はIT業界を目指す人が増えていますね。IT人材の需要はますます増加していて、これからまだまだ成長していく業界は間違いなくIT業界です。
まあ一昔前はそんなに人気の職種じゃなかったんですけどね(笑)
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大手IT企業に勤める現役システムエンジニアの私からしても、この業界はまだまだ発展していくし、今後システムエンジニアなどのIT人材の需要はさらに増していくと実感しています。それとともに給料も上がっていく予感が・・・
まあどちらにせよ実力が付き、潰しが利く(転職する際に有利)ITエンジニアは学生にとって魅力的となっているのは間違いないですね。
しかし一言にIT業界といってもいろいろな職種があり、職種によって得られる年収も異なってきます。
極論を言えばIT企業に勤めながら事務をやっている人もいるわけです。
仕事にやりがいを求める人、あるいは年収を求める人、働く目的はひとそれぞれかと思いますが、職種を間違えては大変です。
今回は大手システムインテグレータであるN総合研究所の現役システムエンジニアが生の声とともに職種を紹介していきます!
IT業界の職種と現役エンジニアの解説
ここでは現役のエンジニアから見た職種とその実体を解説します。
実際色々なサイトの解説や、本に載っていることは当たり障りのないことしか書いてないです(笑)
学生や転職希望者は生の声を聴きたいと思いますので、いい意味で”ぶっちゃけて”書いてみたいと思います。
【システムエンジニア】
■別名:SE
■年収:400万~1000万
※私もシステムエンジニアに分類されます。
主にソフトウエア(アプリケーション)開発を行います。一口にソフトウエアといっても、昨今流行のスマホアプリから企業のエンタープライズシステムまでその種類は幅広いです。
世間のイメージはパソコンに向かって、プログラムを一生懸命書いている人たちと思われがちですが、実際はそうでもないことが多いです。
もちろんプログラムを書くこともありますが、書かないで生き残ることも可能です(笑)
というのも最近は日本の労働者の賃金は高いですから、より付加価値の高い作業を担当するようになっています。実はプログラミングってかなり単価が低い仕事なんです。
エンタープライズシステムのプログラミングというのは決められた設計書を元に、決められたコーディングをするだけなので、ちょっと勉強すればだれでも書けるようになるんですね。そのためプログラミングは海外の安い労働市場に外注(オフショア開発)することが多いのです。
ではシステムエンジニアはなにをするのかというと、システム開発は大きく分けて上流工程と下流工程に分けることが出来て、システムエンジニアと呼ばれる人は、主に上流工程を担当します。
上流工程のメインはプロジェクトの運営管理や設計書の作成となります。プロジェクトの運営とは、スケジュールを立てたり、課題を解決したりします。要するに納期を守り、品質のよいソフトウエアを開発するために必要なことすべてです。
設計書の作成は、作ろうとするシステムの機能を決めたり、決まった機能を実現するために、どのようなロジックにしたらよいか考える作業となります。⇒結構会議多かったり、人と話すことが多いです。
そのため就職活動でも「コミュニケーション能力があれば大丈夫です!」みたいなフレーズが飛び交います。(これが良いのか悪いのか・・・はまた別の機会に)
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実際にはサーバ関連知識やプログラミング知識など技術に詳しくないと、品質問題に対処できなかったり、障害が起きたときに適切な判断をくだすことはできません。そのため優秀なシステムエンジニアは、そうはいっても技術的な知識は必須になります。
かなり総合力が求められる職種といえるでしょう。
まあそれでも人それぞれ生き方次第で、開発プロジェクトはできなくても営業や管理だけを専門に行うようになる人もいますし、システムの保守を専門に行う人もいます。
自身の得意なことを見つけて、それを専門に生きていくことが可能な職種となっています。
さてシステムエンジニアの気になる年収ですが、これはピンキリです。
ただIT業界の平均年収は他の業界よりも高いので、一般的なサラリーマンの給料以上は狙えると思います。ただし、給料が高いのはやはり上流工程を担当するシステムエンジニアで、それはやはり大手IT企業のシステムエンジニアということになります。
ちなみに管理人の勤める会社では大体30代半ばでほぼ全員が年収1000万を超えます。エンジニアも勤める会社次第でかなり給料が異なるので、気になる人は企業ごとの平均年収を調べて見てください。
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【プログラマー】
■別名:PG
■年収:200万~700万
ソフトウエア作成において、コーディングする(ソフトが動く命令を書く)人を指します。
日本においてプログラマーといったときに意味することは、決められた仕様書をもとに、それが機能するための命令文を書く人を指すことが多いです。
上流工程を担当している目線で言うと、日本ではどうしてもこの役割が軽視されがちです。
(米国などでは扱いが違います・・・)
日本において、この作業は同じ仕様書を元に100人がコーディングしたとして、100個同じものが出来ることを求められるからです。要するに機械的作業になってしまっているのです。
独自性を出せるポイントはほとんどありません。企業アプリケーションにおいては難しく書くことはむしろ悪いことです。
なぜかというとそのコードを多くの人が解読できないと、とても保守できるシステムではなくなってしまうからです。
コーディングをした人がそのシステムの面倒をずっと見ていくならばいいのですが、多くの場合、保守する人は別の人です。保守する人がわからなければ、それはNGということです。
そのため必然的にプログラマーの待遇はこの業界では比較的低くなってしまっています。天才プログラマーは必要なく、設計書通りに簡単な命令の組み合わせてコーディングすることを求められますからね。最近ではオフショア開発といって海外に発注することも多くなってきています。日本人がコーディングすると人件費の割に合わないんですね。
ただしこれが出来ないと動かないので、当然重要な作業であることに間違いはないんですけどね。この作業を軽視している人は開発をよくわかっていない人ほど多いですね。
もし自分はプログラミングに興味があって、それを専門にして生きていきたいという人がいれば、海外にいったほうが給料も高いし、実力もつくと思います。
日本ならばベンチャー企業ですね。
ベンチャー企業であればまだまだスーパープログラマーを求めてますし、高く評価してくれるのでおすすめです。(ただしもちろん福利厚生や安定性は求められません)
【WEBデザイナー】
■年収:200万~700万
主にWEBサイトのデザインを行っている人たち。
デザイナーといわれるくらいなのでセンスが要求されます。
ただし絵的なセンスとはまた違って、見た目の良さだけではなくユーザーインターフェース(使いやすさ)などが要求されます。
モック画面(サンプル画面)を作成するためにcssやhtmlといった知識が必要なこともあります。
ただこの作業も近年では単価が下がっています。その理由はオシャレなデザインがテンプレートを使えば簡単に作れるようになってきたからです。
やはりアプリケーションの見た目はかなり重要で、特に一般消費者向けのサイトは見た目が9割という感じがします。
そのためオシャレなサイトを作るためにセンスがかなり要求された時代はかなりデザイナーのような人が重宝されましたが、近年ではテンプレートを利用すれば、なにも考えなくてもある程度のサイトを作れるようになってきました。
これは生産性向上なのですが、その分この職種の重要性が少なくなってきています。私もWEB系のデザイン会社の人と仕事をしたことがありますが、結構厳しいらしいですね。
デザインのセンスが要求されるような人はごく一部で、あとはただのcssやhtmlを与えられたデザイン通りに作る人が多いです。(もちろんそういう職種は給料が低い)
【サーバエンジニア】
■年収:300万~800万
ITインフラを支える人たち。
システムが稼働する環境(サーバ、ネットワーク等)を用意したり保守することが主な仕事になります。パソコンに例えると、パソコンを買って、OSを導入し、必要なアプリケーションが動けるように準備するようなものです。
(一方でシステムエンジニアは、パソコンで例えると、それぞれの業務などに必要なソフト(アプリケーション)を作ることなります)
現場ではよくシステムエンジニアと喧嘩したりします・・・
なぜかというと基盤系のエンジニアは顧客を相手にしないからといいましょうか。アプリケーションを作っているシステムエンジニアは直に顧客から注文を受け、その要求の実現を目指しますが、基盤のエンジニアは基本が守りなのです。
性能問題や保守性などのために、アプリチームの要求に対して冷たいんですね(笑。
もうちょっと顧客に直面してみろと言いたいですけどね。まあこれはアプリ側の目線で会って、基盤から見るとめちゃくちゃなこといってくんじゃないよって感じかもしれませんが。
こちらは最近のクラウドの流行もあり、まだまだ仕事があります。
あまりオンプレミス(自前でサーバーを購入して保守する)で作るようなシステム開発は少なくなってきましたが、まだまだクラウドと言ってもシステムごとにカスタマイズすることが多いので、サーバーエンジニアは必要です。
もしかしたら10年後はどうなってるかわからないですけどね。
【システムコンサルタント】
年収:500万~1200万
システム開発工程のなかで最も上流の工程を担当する人たちです。
簡単にいうと企業のIT戦略などをサポートし、どのようなシステムが必要なのか、考える人たちです。企業の課題をITを駆使して解決に導くことが主な仕事であるため、絵空事を言うだけでなく、実現性やコストとのバランスを求められます。
エンジニアの立場からいうと、実現性がない理想ばかり言って、無理難題を押し付けてくるひともいたりします。
こと日本においては、上流工程を担当する人ほどやはり給料が高くなる傾向にあります。
それは上流を担当できる素養を持った人が、中でも少ないといえると思います。
年収1000万を目指すならばこの職種を狙うのが最も効率的だと思います。
実際にはシステムエンジニアからシステムコンサルタントの道に進む人が多いですが。
まとめ
IT業界の職種と大体狙えそうな年収を紹介しました。
年収1000万を狙うならば最上流の工程を担当するシステムコンサルタントですね。
興味のありそうな仕事はあったでしょうか。
IT業界は今後も発展が望める未来ある業界だと思ってます。事務職の9割がAI(人口知能)に奪われるなんて言われてますが、ITエンジニアはそのAIを開発する側になるでしょうね(笑)