新しいhttpステータスコード「451」が承認されました!政府の検閲による閲覧禁止を示します
日本ではほぼ無縁かもしれませんが、政府が検閲によってどういったWEBページを閲覧禁止にしているかを隠しておくことは今後難しくなりそうですね。
今後は新しく登場するhttpステータスコード「451」によって丸裸になってしまいます。
どういうことかというと、WEBページを開いたときに、WEBサーバからはhttpステータスコードというものが返ってきます。このコードによって、WEBサーバに対する要求がうまくいったのかがわかります。
httpステータスコード
WEBサーバに対する要求に成功すると一般的にhttpステータスコードの200(番台)が返ってきます。
実はアクセスしたページと違うところに飛ばされているなんてこともあるのですが、それはリダイレクトといってhttpステータスコードは300(番台)になっています。
そして重要なのが、エラーだった場合です。エラーは400(番台)です。
みなさんも見たことあるかと思いますが、アクセスしたページ(URL)が見つからないときは「WEBページが見つかりません」みたいな画面が表示されますよね。
これがかの有名な「404」Not Found Errorです。404エラーと呼ばれています。これはアクセスしたんだけど、そんなページはないよと言う場合に返ってくるhttpステータスコードが「404」だからなんですね。
WEBアプリケーションを作っている立場からすると、この404はほんとににっくきやつで、テスト環境が落ちたときなんかによく出るんですよね。総合テストを行っているときなんかにこの404の画面を見るとほんとに・・・勘弁してほしいです。
451の追加
今回400番台のエラーコードに、政府による閲覧禁止のページにアクセスした際に返される451というコードの追加が承認されました。
つまり政府による閲覧禁止が行われているかは451が返って来ればすぐわかってしまうということですね。
この451という数字は、「書物が厳しく禁じられた未来社会を描いた有名なSF小説「華氏451度」から来ているそうです。なかなかオシャレなことしますよね。
実はいままでも「403」(閲覧禁止)というコードがあったのですが、これはサーバの管理者が意図的にアクセスを禁止したいときなどに設定しておくもので、政府による検閲を示すものではありませんでした。
今後は政府による検閲によって閲覧禁止になったページは451が表示されるようになります。
まあ日本ではあまりお目に掛かれないと思いますが。
検閲といえば中国ですよね。中国では激しすぎる検閲に「万里のファイアウォール」なんて揶揄された名前がつくほど検閲が厳しいです。中国ではこの451が大活躍する予感がしますね。
我々IT業界にいる人間にとっては、色々な意味で朗報だと思いますよ。
検閲はWEBの広がりにとって悪でしかないですから。
情報化社会において、大量にある情報の取捨選択は本人の責任においてまかされるべきだと思います。
そういう意味で検閲なんてものは、なくなってほしいですね。政府が不要と考える情報は閲覧することができないってかなり危険だと思いますよ。それこそ思想誘導に繋がりますし。
これからも日本は情報の取得に対して自由であり続けたいものです。