不動産屋はなぜ釣り物件を賃貸サイトに載せるのでしょうか?
賃貸物件を探していて、こんな経験したことありませんか?
賃貸情報サイトを見ていて、破格の好条件の物件を見つけて、不動産屋に電話してみると、「まだありますよ!ぜひ来店してください」
で、行ってみると言葉巧みに違う物件を紹介される・・・
こういう物件は釣り物件やおとり物件と呼ばれています。実際には存在しない賃貸情報なんですね。
ではなぜ不動産屋はこのような詐欺に近い釣り物件を賃貸情報サイトに載せるのでしょうか?
また釣り物件に騙されないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
釣り物件
最近、引っ越そうと思って、賃貸物件を探してたんですよ。
それでSUUMOで探してたんですが、破格の好条件の物件があったんですね。1LDKの40平米で90,000円みたいな。
それで不動産屋にすかさず確認の電話を入れます。
私「この物件まだ空いてますか?」
不動産屋「空いてますよ!」
この間、やく2秒・・・そうロクに空いてるかどうかなんて調べてないんですよ。というか問い合わせがあって、もう空いてないですという答えは絶対にしません。例え釣り物件じゃなくてもです。だから答えは必ず「空いてます、来店してください」です。
結局不動産屋は成約してなんぼの世界なんですね。それにはまず来店してもらわないとはじまらないわけです。そのために嘘でも何でもいいから、あの手この手で来店させようとするわけです。
これって確かにかなり効果があって、家を探している人は最初に行った不動産屋で契約してしまう人が多いというデータがあります。やはり何店舗もまわるのは時間も手間もかかりますからね。そういう人が多いというわけです。そのため不動産屋はなんとしても来店してほしいわけです。
賃貸物件探すときって、最近はまずネットの賃貸情報サイトで探しますよね。そして目星をつけて不動産屋に行くことが多いです。そこで登場するのが釣り物件であり、おとり物件というわけです。
実際にはない(もしくは過去にはあった)好条件の物件を載せておくわけです。まさに餌ですね。
釣れた人を来店させるわけです。
そして店に行くと、なぜかほかの物件を紹介し始めます。「ほかにも見ておいたほうが後悔しない」「あなたにピッタリの物件を紹介したい」とかなんとか言ってきます(笑。これはもうマニュアル通りの回答なわけです。
わたしなんかいつまでたっても問い合わせの物件を出さないから、切れ気味に言ったら「ああこの物件はもうほかの人が決めちゃいましたね」とか普通に行ってきます。
いやいや空いてるいうてたやんというと、問い合わせをもらったときは空いていたとか見え見えの嘘をついてきます。
彼らはこの嘘によって怒られることも想定しています。まあ当然ですよね。わざとやってるんですから。ただ数うちゃ当たる理論でいつまでもこんなことを続けているわけです。釣り物件で釣って、10人に怒られてもその中の一人が契約してくれればよしとする感じです。さらに釣り物件に釣られた人は大体泣き寝入りしますから、実際にはそんなに怒られませんしね。
もはや迷惑メールの論理ですよ。大多数には相手にもしてもらえないけど、引っかかる人もなかにはいる。不動産業界においては来店してくれればもっと高い確率で契約してしまいますけどね。
釣り物件を見破る方法は?
それでは釣り物件を見破るためにはどうしたらよいのでしょうか?
まず確実な方法は現地で待ち合わせすることです。
釣り物件の場合、実際には存在しないため現地で待ち合わせは絶対に断ってきます。なんだかんだ理由をつけて来店させようとしてきますから注意してください。
ただ逆に現地待ち合わせがOKだったらそれは釣り物件ではない確率が高いです。
「空いてますか?」と問い合わせても確実に空いてますという答えなので、問い合わせは信用しないほうがいいですよ。
この釣り物件、詐欺ではないか?と思う人がいると思いますが、その通りです。これは詐欺行為であり犯罪に当たります。実際に業務改善命令が出された会社もあります。ただこの詐欺行為は証明が難しいんですね。
サイトから削除するのを忘れていたという言訳を嘘と証明する手段がないのです。本当にそういうことが多いですからね。賃貸情報サイトに載っているすべての物件を最新情報にするのは確かにかなり手間ですよ。そのためこのような詐欺行為がなかなかなくならないのですね。
まとめ
今回は不動産屋がなぜ釣り物件をサイトに載せるのかを解説しました。
釣り物件は詐欺行為ですが、それを証明することが難しいためなかなかなくなりません。
釣り物件を見破るためには、内見の際に現地集合を提案してみてください。それをかたくなに断って来店を勧める場合は怪しいですよ。
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