甘利明経済再生担当大臣が辞任しましたね。
建設会社からの2回にわたる現金授受の責任をとった形になりました。
、「閣僚としての責務、および政治家としての矜持に鑑み、本日ここに閣僚の職を辞することにした」
ネット上ではこの素早い辞任に
「潔い!!」
「現代の武士だ!」
と称賛する声も聞こえてきます。
ただこの献金問題、どこか違和感を感じている人が多いのが事実です。なぜか録音されていた会話、そして現金受け渡しの瞬間を映した写真。このおかしな証拠が違和感の出所です。
「甘利大臣を陥れようとしたのではないか?」という疑念が頭をよぎるのです。
今回は政治家の金の問題と、甘利大臣の辞任に思うところを語ってみようと思います。
甘利大臣ははめられたのか?
この答えははっきりいってわからないです。
状況からいって”悪意ある献金”だったことは間違いないと思いますが。
甘利大臣の脇が甘かったといえばそれまでですが、国政を司る大臣が一つ一つの献金までそこまで気を遣うのは少々無理があるように感じます。
そうすると今回のような悪意のある献金、要するに陥れようと近づいてくる輩に対する防御は一体どうすればいいのかと考えてしまいます。
これまでも政治と金の問題で、何人もの大臣が辞任したことからもわかるように政治家と金というものは切っても切り離せない関係にあるといえます。だからこそ金の問題は慎重すぎるほど慎重に取り扱わなければならないと思うのですが、今回の問題はさすがに甘利大臣側を責めるのはあまりにも行き過ぎているように思えます。
そうでなければ政治家は自身に対する献金を行う人の素性をすべて調べてからでないと、こういった悪意のある献金は防げなくなってしまいます。ただ現実的にはそれは無理でしょう。辞任の会見で甘利大臣は言訳ではないですがと断ってからこんなことを言っていました。
「政治家はいい人とばかり付き合っているわけにもいかない。それでは選挙に勝てないからだ」
これは事実だと思います。ある意味選挙なんて利権の塊ですから、支持する人は何かしらの”野心”をもって近づいてくるわけです。そういった組織票を集めないととてもじゃないですが選挙には勝てない。
考えてもみてください。私たちが選挙で投票するときにそこまで国の未来を考えていますか?そこまで興味を持って投票していますか?
違うと思います。でなかったら民主党みたいなアマチュア政党が勝てるわけがない。国民はある意味愚かなんですよ。だから選挙で勝つということは清濁合わせ持つくらいでないとだめだと思っています。まあ私は選挙に出たこともないし、政治家になるつもりもないので実際のところはわかりませんが、そこまではずれていないと思います。
甘利大臣の辞任は日本の損失
結局、何が言いたいかというと、「甘利さん、潔よすぎだよ」ってことです。
こんなことで辞めてほしくなかったです。
甘利大臣は政治家として本当によくやっていたと思います。TPPの交渉や経済問題の立て直しの手腕は経済界や政界でも高く評価されていました。
甘利大臣の辞任は日本の損失ですよ。
それがこんな問題で足元をすくわれるなんてもったいないです。
この献金を行った建設業者は消えたほうがいいと思いますね。それくらいのことをしでかしたことを自覚すべきです。
またこの報道に加担した週刊誌は、正義のジャーナリズムだと意気揚々かもしれませんが、はっきりってここまでやるともはや”悪”ですよ。スクープではなくただの揚げ足取り、そしてその悪戯みたいな行為が日本の国益をどれだけ損ねているか考えたほうがいいと思います。
まとめ
はっきりってこの問題が浮上した段階で甘利さんの辞任は避けられないことだったと思います。
それだけ野党や国民は愚かです。目の前で起きていることでしか物事を判断できない。だから優秀な甘利大臣を辞任に追い込むまで糾弾を続けたと思います。
だからこそ政治家としての美学に反すると言って潔く辞任した甘利大臣は正直言ってかっこいいですよ。
それでも私はやめないでほしかったですが・・・。
こんなアホなことで優秀な人材が去っていくようなことがない世界になってほしいものです。
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