東芝で新たな不正会計処理が発覚!日本の家電はどうなるのか?
不正会計問題により、経営の立て直しを図っている東芝に、再び新たな不正会計処理があったことがわかりました。
その額は新たに7件58億円にのぼります。不正会計の手口は検査で不合格となったパソコン関連製品の損失計上を行わなかった等の単純なものです。
ここのところの東芝の経営問題は深刻ですね。一体どこまで闇が深いのでしょうか。
そしてシャープの経営不振といい日本の家電業界はどうなってしまうのでしょうか。
東芝の不正会計問題
東芝の発表によると、今回新たに発覚した不正な会計処理は、平成22年度から26年度にかけての約4年間において、検査で不合格になったパソコン関連製品や、メーカーから返品された製品について、損失の計上を行わないで、次の決算期に先送りするなどしていたものです。
そしてその額はなんと7件58億にもおよび、昨年からの不正会計問題に歯止めがかからない形となっています。
東芝はこの問題をすでに去年のうちに把握していましたが、これまで公表していませんでした。
「適時開示の基準に該当していなかったが、発表すべきだった。社内の情報共有に不十分な点があった」
東芝はこのような言訳をしていますが、社内コンプライアンスがめちゃくちゃですね。
この問題において東芝は関係する執行役上席常務ら6人が報酬を一部返上したほか、従業員ら合わせて40人を出勤停止などの懲戒処分にしたと発表しました。
この関連する社員40人が一体どういう人なのか気になりますが、もはや自浄できないほどの闇を抱えているイメージがあります。
この報道を機に東芝の株価はかなり下がっていますし、一体どこまでこの問題は広がるのでしょうか?
東芝のブランド
東芝といえば日本の一流メーカーの一つですよね。
白物家電にも定評があり、私も家電を買うときは東芝には絶対の信頼があります。いま持ってる冷蔵庫、東芝です・・・
さらにあまり知られていないですが、原子力事業や重電、鉄道システムなど私たちコンシューマー向けの商品以外でも高い技術力を持っていて、シェアが高いです。
そんな東芝が、不正会計問題を機にかなり経営は悪化しています。なんと家電事業も中国の企業に売り渡すような報道もありますね。
東芝ブランドは残るということですが、どこまでその品質を保てるのか疑問です。
日本人の気遣い、思いやり、細かさ、そういった面が日本の家電を牽引してきたことは間違いありません。ガラパゴスと言われることもありますが、周りが付いてこられないだけの品質や技術を持っていた裏返しでもあるわけです。
日本の家電はどうなってしまうのか?
しかし日本の家電業界はどうなってしまうのでしょうか?
シャープも台湾の企業に買収されることになりましたし、東芝は不正会計問題で経営悪化、SONYも長年の不振から脱出できていません。
ここのところの日本の家電業界には、高い技術力を持ちながらも、それを活かせていない印象を受けます。
典型的な例が米Appleの躍進ですよね。
はっきりいって技術力だけでいえば日本のほうがまだまだ勝っている部分は多いでしょう。それでも日本のメーカーはAppleに太刀打ちできないくらいの差がついてしまいました。これはAppleが製品を売るだけではなく、新たなライフスタイルを提案していることが大きな理由です。
実はひと昔は日本のお家芸でした。SONYのウォークマンが代表例です。
それまで外で音楽を聴くというライフスタイルは存在しなかったわけです。
そこに「外で音楽聞いちゃいなよ」(ジャニーさん風w)と打って出たのが大ヒットしました。
私たち消費者に迎合することなく、こんなもんほしいだろというような強気の開発が行われていました。
ですがいまはアホな経営者が足を引っ張り、そういう開発が出来なくなっているんじゃないでしょうか。
”経営”というものが自称得意な経営者たちが、”製品”ではなく、”経営”のみに興味がいっているため、自由な開発はできないんでしょう。
その証拠が今回の不正会計問題ですよ。こんなことが行われている雰囲気なんですから、おおよそ自由な開発など行えるはずもありません。
バカな経営者が、自分で売れる・売れないを判断しちゃってるからだめなんです。
お前にそんなこと判断できる能力はないっつーの。
現在の常識に凝り固まった経営者たちが、新たなライフスタイルなど理解できるわけないんですよ。
そういった意味で日本の家電業界は大きくなりすぎたのかもしれませんね。これでは新たなライフスタイルとともに製品を提案するイノベーションなんて生まれませんよ。
日本の家電業界の再生のカギは
「開発者の独善」
だと思います。
そしてそれを許す風土ですね。
イノベーションは独善から生まれると思いますよ。「お前らこんなんほしいんだろ」というような強気の商品開発をしてほしいものです。
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