2016年⇒2017年のアフィリエイト業界に起こった変化~ブロガーとアフィリエイターの勢力図
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2016年から2017年にかけてアフィリエイト業界は、定量的にも定性的にも飛躍的に成長しました。政府自らが副業を推奨するなど、今後も引き続き誰でも簡単に参入可能なアフィリエイトの分野は成長を続けると思います。
そんな中で特に顕著だったのは、ブロガーたちの飛躍です。
日々ネットビジネスの情報を趣味のように集めている管理人も、この一年ほどで飛躍的に売り上げを伸ばしているブロガーたちを何人も見てきました。
今回はこの現象の裏に隠されたGoogle検索アルゴリズムの変化について考察してみたいと思います。
アフィリエイターがウザがっているブロガーの台頭
私はリアル・ネット双方でアフィリエイターやブロガーの知り合いが複数人いますが、ここ最近アフィリエイトを専門とするアフィリエイターから悲痛の叫びのような愚痴をよく聞きます。
「ブロガーがうざい!」
よくよく聞いてみると、いままで検索順位で上位だったキーワードにおいてブロガーたちが台頭してきていて、自身のサイトが上位表示されにくくなっているのだといいます。
確かにこの現象は私もブロガーとアフィリエイター双方からよく聞いていて、たくさんのネットビジネスを行っている人がこの現象に実感を持っているようです。
アフィリエイト業界はここ数年でかなり成長していて、参入する人も多いです。ある調査では2015年に1740億円だったアフィリエイトの市場規模は2016年に2000億を超えて、2020年には3500億円に達すると言われています。そのため今後もアフィリエイト業界に参入しようと試みる人はどんどん増えていくでしょう。
いままでアフィリエイト業界は、先行者利益がかなり強い分野で新規参画者はSEOの権化みたいなアフィリエイターたちに駆逐されてきました。それこそ進撃の巨人のように・・・(笑
それだけ新規参画者には厳しい業界だったのです。それがブログとなると話は別です。ブログは難しいサイト作成の知識は必要なく、有料・無料問わずブログサービスを利用するばすぐに始めることができます。そして最近はその始めたばかりの素人ブロガーたちが飛躍的な成長を遂げて、大きな額をアフィリエイトビジネスで稼げるようになっているのです。
まさに進撃の巨人における人類の反撃が始まっているのです。
ブロガーとアフィリエイターの違いとは?
それではブロガーとアフィリエイターの作るサイトの違いとは何なのでしょうか?
内容の差異は当然ありますが、その主な違いはSEO対策の違いにあると思っています。
アフィリエイターの作るサイトは、サイトを構築した後にブラックハットやホワイトハットと呼ばれるSEO対策を行うのが一般的で、それはどちらかというとただただGoogle検索において上位表示されるための方法論といった感じでした。
どういうことかというと、アフィリエイターの行うSEO対策は主に被リンクによる外部対策がメインでした。つまりはサイトの内容如何ではなく、正攻法、裏テク問わず、外部サイトからのリンクを増やすことで検索順位を上げてきたのです。そのためにドメインオーソリティが高い中古ドメインを取得したりする必要があり、ある程度資金やノウハウが必要でした。
アフィリエイト業界において稼ぐためには、検索順位がすべてです。Google検索による上位表示さえされれば、稼げるといっても過言ではありません。
Googleの検索順位表示アルゴリズムは、毎年進化していますが、その目指すところは変わりません。「ユーザーのニーズを満たすサイトを表示する」ということだけです。いままではこの”ユーザーのニーズを満たす”という基準として外部サイトからのリンクを重視していたと言い換えることができますね。
一方でブロガーたちが行っているSEO対策は主にソーシャルメディア(SNS)を活用した手法と言えます。
よくブロガーたちのブログではFacebookやTwitter、はてなbookmarkなどのソーシャルメディア共有ボタンが設置されているのを見かけます。そして”バズる”という言葉が生まれたように、大ヒットする記事というのはソーシャルメディアにおける拡散から始まることが多くなっています。(もちろんアフィリエイターたちもこの傾向を把握していて、ソーシャル共有ボタンを設置していますが、より拡散されやすいのはブロガーたちのブログであることは明らかです)
それではブロガーたちのブログが、アフィリエイターの作るサイトよりも検索順位が高くなったということはどういうことなのか、もうおわかりですね。
Googleの検索アルゴリズムの変化
Googleの目指す方向性は変わりません。ユーザーのニーズを満たすサイトを上位表示するというだけです。
そういった中でブロガーたちのブログがアフィリエイターの作るサイトよりも上位表示されるようになったということは、”ユーザーのニーズを満たす”ということの計測基準が変わってきたといえます。
つまりは、外部リンクが多い⇒多くのユーザーから必要とされているとしていたものが変わってきているのです。外部リンクの数による上位表示の問題点は色々と言われていました。自分で持っているサイトからリンクを貼りまくる、いわゆる自演リンクなどがいい例です。
もちろんGoogleの検索アルゴリズムは日々進化していて、この自演リンクを見破るような対策も施されてきたと言われていますが、外部リンクの数が一番重要であったことは変わりませんでした。
しかしここ最近のSNSの流行からもわかる通り、ユーザーの声というのはSNSにおけるアクションによってある程度わかるようになってきました。そのことがGoogleの検索アルゴリズムに影響を与えたと言われているのです。
つまり、外部リンクの数よりもSNSにおける拡散の度合いを重視するようになったと考えられるというわけです。
これがブロガーたちのブログがアフィリエイターの作るサイトよりも上位表示されるようになった理由と言われています。
確かにSNSの声というのは、いまや私たちが何かの評判などを知る上で非常に重要な情報となっていますよね。知り合いが紹介している商品などは、信頼がおけるため買うというアクションに繋がりやすいです。よくわからない外部リンクの数よりも、SNSでたくさん拡散されているほうが必要な情報というのも頷けます。
これからのアフィリエイト業界で生き残るためには
こういったアフィリエイト業界に起こった変化から言えることは、今後アフィリエイト業界で生き残るためには、いかにソーシャルメディア(SNS)を活用できるかということになってきます。
これが得意なのは間違いなくブロガーたちでしょう。ブロガーは個人のブランド化が得意です。私たちが好きなブランドは問答無用で好きなのと同じように、ブロガーのファンは問答無用でそのブロガーの書いた記事が好きなのです。これはソーシャルメディアにおける共有(拡散)という行動のハードルをめちゃくちゃ下げています。
特に日本ではTwitterがかなりの影響力を持っていて、有名ブロガーのフォロワーは何万人といます。新着記事はすぐにTwitterに投稿されて、その何万人ものフォロワーが一斉に拡散するのですから、その影響力はものすごいものがあります。
いままではアフィリエイターがサイトを作って、外部リンクを一生懸命集めて・・・という風に苦労して上げてきた検索順位を影響力のあるブロガーは短時間で実行できてしまうのですから、恐ろしいものがあります。
アフィリエイターたちのGoogleへのメッセージは、外部リンクという方法で行われてきました。しかしこれはすでに通用しなくなっています。今後はユーザーの満足の度合いがGoogleへと伝わる方法を模索していく必要があるでしょう。現在最もそれに近い方法はSNSにおける拡散です。
そしてそれはもっと進化していく可能性もあります。私たちは、今後さらにユーザーの満足がGoogleへと伝わっているかという視点でサイトを作っていく必要があります。良質なコンテンツを作り続ければGoogleに評価されるという精神論のような手法を謳っている記事がたくさんありますが、これは頑張っていれば会社に評価されると勘違いしている真面目な会社員が陥る罠と同じです。
もちろん良質なコンテンツを作ることが一番の近道であることには間違いないのですが、それはその努力が”Googleに伝わる”という視点が欠けています。良質なコンテンツを作り、それをGoogleにアピールする、それがアフィリエイト業界で生き残っていくために必要な視点です。そして現在その方法はSNSでの拡散というわけです。
まとめ
政府が推奨するように、今後副業の需要はもっと増してくると思われます。
そこで注目されるのは誰でもすぐに参入可能なアフィリエイトです。近年、そのアフィリエイト業界に大きな変化が起こっています。それはブロガーたちの台頭です。
いままで検索順位で上位表示されてきたアフィリエイターのサイトは、ブロガーのブログに押しやられています。これはGoogleの検索アルゴリズムがSNSを重要視するようになったといえると思います。
そのため今後、アフィリエイト業界で生き残っていくにはいかにソーシャルメディアを活用できるかということにかかってくるでしょう。
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