「夫婦別姓は禁止」は合憲との最高裁判決が初めて出ました！
夫婦は同じ苗字を名乗るという現在の民法の規定が違憲であるか問われた審理において、１２月１６日に憲法違反にあたらないという最高裁の判断が示されました。
まあ要するに夫婦は同じ苗字を名乗るという法律は妥当であるという判断が下されたわけです。
納得のいく判決だと思います。そもそも夫婦別姓は結婚、しいては氏（うじ）といった古来からある制度（風習）をまっこうから否定するようなものですからね。なんでもかんでも古い価値観が悪というわけではない、いい例だと思います。
判決の理由は？
最高裁の大法廷は以下のように述べています。
「夫婦同姓は、社会に定着していて、家族の呼称を1つに定めることには、合理性が認められる。家族の一員だと対外的に示し、識別する機能もある」
「夫婦同姓で氏を改める者が、不利益をこうむっていることがあるのは否定できないが、通称の使用が広まることで、一定程度緩和され得る」
家族の概念を大切にした判決のような感想を持ちます。苗字を改める側の不利益は認めつつも、現在では会社などで旧姓を使用しつづけることも普及してきてますし、この辺の問題は緩和されているという実体に即したものでした。
確かに最近は結婚されても、会社では旧姓を名乗っている人が多いイメージがあります。会社の制度としても旧姓を名乗れるようになっているところが多いのでしょう。そのほかで事務的に困ることはあまりないと思いますけどね。
自分の名乗ってきた姓を捨てるというのは確かに抵抗があるかもしれませんが、それが結婚というものですからね。それくらいの意味を持つ行いなんですよ、結婚は。それがいやだったらそもそも結婚なんていう制度を利用しなきゃいいですしね。一緒にいたいだけなら事実婚という選択肢もあります。「それだと生まれてくる子供が・・・」なんていってるなら、夫婦別姓が子供に与える影響を考えたことありますかって逆に聞きたいですね。
こういうことで騒ぐ人
こういうことに文句を言う人って一定数必ずいますけど、なんなんですかね。
よく出てくる人権団体とか。私には理解不能な人たちですが、もっと他にやることないんですかね。
人間社会はある程度決まったルールに従って生きなければいけないんですが、なんでも自由という言葉をはき違えた人たちがこういう規則に文句を言って騒ぎ出す傾向が最近は強いです。
当然理不尽なルールは改善していくべきだと思いますが、必要以上に権利を主張していては、まとまるものもまとまりません。
まあそういう意味でも今回は最高裁が良識ある判断をしたと評価したいです。
ただ１５人いる最高裁大法廷の裁判官のうち１０人が合憲、５人は違憲という判断だったそうです。
そしてそのなかで３人いる女性裁判官は全員違憲という判断でした笑
この辺がアマチュアだよと思ってしまいましたとさ。