仮想通貨NEM(XEM)とは何か?価格動向・運営・将来性など気になることをまとめて解説!
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仮想通貨のNEM(XEM)。
投資、購入している人も多いと思いますが、その実いったい何なのかはあまりよく知られていません。
最近ではコインチェック社の史上最大のハッキング盗難事件でも有名になりましたよね。
そこでこの記事では、仮想通貨NEM(XEM)の概要から価格動向、技術的な特徴、さらには今後の見通しや将来性まで気になることを一気にまとめてみました。
NEMは今後の発展が期待できるプロジェクトです。知れば知るほどNEMの魅力を感じることができると思います。
NEMとは何か?
まずNEMとは「New Economy Movement」の通称です。
つまりはブロックチェーン技術を活用した新しい経済圏を作ろうという動き・プロジェクトとなっています。
なんだか聞いただけでワクワクしますよね。
そしてNEMプロジェクトの一環で、金融決済の手段として発行されているのが仮想通貨のXEMになります。
どちらかといえばこの仮想通貨としてのNEMのほうがいまは有名かもしれませんね。そのため仮想通貨自体を”NEM”と呼ぶことも少なくありません。
実はあまり知られていないのが、このそもそものNEMプロジェクトの成り立ちです。
あくまで仮想通貨のXEMは、NEMプロジェクトの金融決済サービスであって、目指すところはもっと大きいのです。
NEMは独自トークン(モザイク)の発行やモバイルペイメントなど、ブロックチェーンを活用した様々なサービスを提供しようとしています。
ブロックチェーン技術が世界に変革を起こそうとしていることはこちらの記事の通りです。
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そのためブロックチェーン技術を用いて、新たな経済圏を作ろうとしているNEMは将来性がとても高いと感じています。
仮想通貨NEM(XEM)
通貨単位 | XEM |
発行上限 | 8,999,999,999XEM |
アルゴリズム | Ploof-of-Importance(PoI) |
時価総額 | 825億ドル(2018年1月10日時点) |
時価総額順位 | 3位(2018年1月10日時点) |
ブロック生成間隔 | 約1分 |
PoIアルゴリズム
NEMの特徴のひとつとして、動作アルゴリズムにPoI(Proof of Importance)を使用している点があげられます。
この動作アルゴリズムですが、ビットコインのPoW(Proof of Work)が有名でしょうか。似たようなところだとイーサリアムはPoS(Proof of Stake)を用いていますね。
ビットコインのPoWはその名の通り、一生懸命働いた人がその取引を証明して手数料を獲得できます。これをマイニングと呼んでいますね。
このPoWやPoSはその性質上、資金をたくさん保有している人がたくさんマイニングできることになります(マイニングにはハイスペックなPCや大量の電力が必要)。これはそもそものブロックチェーン技術の目指すところには反しているとされています(ブロックチェーンは”分散”や”非中央集権”)
それに対してPoIはImportanceですから、”重要性”という指標が用いられています。この重要性を元に”ハーベスト”と呼ばれる取引承認作業が行われているのです。(ハーベストはビットコインでいうところのマイニングです。)
これは保有するXEMの量だけではなく、一定期間の取引量も考慮されて決められます。”保有数”だけではなくてたくさんXEMを使っている人を評価しようというものですね。
このPoIにより、XEMの一極集中を防いで、”分散化”を図ろうとしている点が評価されています。
NEMが増える?ハーベストとは?
このようにNEMはPoIという仕組みで動いています。
その承認作業にあたるのが”ハーベスト”です。
ハーベストはマイニングと異なり、高スペックなPCも大量の電力も必要としません。そのため誰でも気軽に参加することができるのです。
具体的には10,000XEM以上保有していればハーベストに参加することができます。
そしてハーベストできる確率は、重要性を指し示す指標であるPoIスコアが高いほうが高くなるのです。
NEMのハーベストの方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
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NEM(XEM)価格の推移・歴史
NEMが公開されたのは2015年3月31日です。
そこからしばらくは1XEM=0.02円~0.1円くらいのレンジで取引されていました。
最初の契機となったのは2016年7月です。
2016年の7月にテックビューロ社が運営する仮想通貨の取引所「Zaif」に上場したことで市場価格が高騰します。テックビューロ社はこのあと説明しますが、NEMの運営に大きな役割を果たしていくことになります。
ただ高騰したといっても現在の価格からは相当安い水準で1円にも届いていませんでした。
そして2017年4月頃に仮想通貨市場全体の高騰を受けて、NEMの価格も高騰し始めます。このときで30円ほど。
その後、仮想通貨市場全体は一旦落ち着きを見せて、NEMも価格が下落します。
しかし2017年8月に、日本企業であるテックビューロ社が日本初のICOプラットフォームであるCOMSAを発表したことで再び価格が高騰し始めます。COMSAはブロックチェーンを活用したICO(Initial Coin Offering)の基盤のようなサービスで、今後の発展が期待される分野です。
COMSAのホワイトペーパーにはNEMの技術を活用していくことが述べられていたため、NEMの需要が高まったと予想されています。
その後、再び中国のICO規制などのニュースで仮想通貨市場全体が落ち込みますが、2017年の年末にかけて仮想通貨市場の高騰により価格が暴騰します。最高値は240円ほどまで高騰しました。
2018年に入ると仮想通貨市場の再々度のマーケット規制のニュースやコインチェック社の史上最大のNEMハッキング盗難事件により、仮想通貨市場は暴落します。
このときのハッキング事件により、NEMのセキュリティには問題がなく、コインチェック社自身のセキュリティの問題であることが裏付けられて、NEMの信頼性は逆に高まったといわれています。
コインチェック社の盗難事件についてはこちらの記事を参考にしてください。
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coincheck(コインチェック)史上最大のNEMハッキング盗難事件経緯まとめ~発生から補償まで~
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その後は現在まで50円~100円のレンジで推移しています。
NEMとテックビューロ社の関係
先ほども登場しましたが、NEMは日本企業である「テックビューロ社」と技術的に結びつきが深いです。
テックビューロ社は仮想通貨の大手取引所である「Zaif」を運営していることで有名ですね。
テックビューロ社はプライベートブロックチェーンを提供するmijinやICOプラットフォームであるCOMSAなどでNEMとの関係が深いのです。社長の朝山氏はNEM財団の理事を勤めるなど人材の交流も盛んです。
このようにテックビューロ社はZaifやCOMSAといったサービスで、仮想通貨市場を牽引していく存在であることから、将来有望な企業と称されていて、NEMの上昇要因ともなっています。
私もNEM、そしてテックビューロ社の今後の発展を期待して投資しています。テックビューロ社は独自のトークンであるZAIFトークンを発行しているので、テックビューロ社に投資したい場合はZAIFトークンを購入するとよいでしょう。
参考記事:
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それでも私がテックビューロに投資する理由~ブロックチェーンに投資するならZAIFトークンを買う!
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NEM(XEM)の将来性について
NEMははっきりいってまだまだ始まったばかりです。
仮想通貨市場の暴騰・暴落によって、NEMやその他の仮想通貨銘柄は、その投機的動向のみが取上げられますが、本質はそこではありません。
仮想通貨は”通貨”の側面もありますが、そのほかにそれぞれのプロジェクトが目指す理念があります。
NEMでいえば独自の新しい経済圏を作るという大きな目的があります。
そのためNEMが真価を発揮するのはこれからなのです。
私はNEMによって作られる新しい経済圏に期待しています。
そしてそれを証明するようにNEMは今後も様々なイベントが控えています。
これらが実現すればNEMはさらに価格が高騰していくでしょう。(あくまで私見ですのであしからず)
ここではその一部を紹介します。
NEMカタパルト
NEMは近日「カタパルト」という大型アップデートを控えています。
これによりNEMブロックチェーンの性能が大幅にアップするといわれています。
このカタパルトでは色々な機能が追加される予定ですが、最も注目されているのがカタパルトによって、1秒あたり約4000件のトランザクションが処理できるようになるという点です。
処理性能の速さで有名なリップルでさえ、1秒間に1500件ほどの処理性能ですから、これがいかにすごい数値がわかるでしょう。
ちなみにNEMのカタパルトの実装時期に関しては様々な憶測が飛んでいますが、2017年11月にmijinに対してβテストプログラムが開始されたことから、そんなに遠くないと予想されています。
NEMのカタパルトが実装されれば確実にNEMの価格は高騰するでしょう。
NEMカタパルトの詳細についてはこちらの記事を参考にしてください。
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NEM(XEM)のカタパルトとは何か?大型アップデートの内容や実装時期はいつになるのか解説!
NEM(XEM)のカタパルトとは何か?大型アップデートの内容や実装時期はいつになるのか解説!Content1 NEM(XEM)のカタパルトとは何か?大型アップデートの内容や実装時期はいつになるのか解説 ...
Binanceへの上場あるか?
実はNEMは世界最大の取引所であるBinance(バイナンス)に上場していないんです。
つまりまだまだ世界という範囲で言うと、あまり多くの人に知られてはいません。(まだ上場していないのが不思議なくらいです・・・)
つまりこれがBinanceに上場すれば・・・あとはもうわかりますね。
NEM(XEM)の購入方法
NEM(XEM)を購入するなら「Zaif」一択です。
手数料の面から最もお得にNEMを購入することができます。
詳しい仮想通貨の購入方法はこちらを参照してください。
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NEMはまだ始まったばかりのプロジェクトです。その世界を知れば知るほど興味が出てくると思います。
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