社会は理由を求められる文化ですが、そこからイノベーションは生まれないと思うんですよね
現代の社会って何事にも理由を求められる文化ですよね。
何か始めるにも、それが必要な理由、それがうまくいく理由、それが儲かる理由・・・
でもそこからイノベーションって生まれないと思うんですよね。
今日はそのことについて考察してみたいと思います。
なぜ理由を求められるのか
理由を求められる文化からイノベーションは生まれないと書きましたが、ある程度はそれでいいと思います。
というかそれでないと社会は成り立たないでしょう。
やっぱり人間ってなにかをするにも納得したいですからね。その理由がないとロジカルな人間は特に承認できないわけです。
そして社会はそれで回っている。
だから始める前に企画書を何日もかけて書くし、上の承認を得るためにプレゼンの練習もします。
私は現在IT業界で働いていますが、典型的な理由を求められる文化の会社です。
なにかリリースしようとすると、「なんで?」「はっ?」「ここはどうなってんの?」の連続攻撃です。
でもシステム会社はこれでいいと思います。なんでかってイノベーションなんて起こせないからです。
現在解明されている理論で、いまからやることに説明をつける、これが使命です。新しいことなんかしません。なぜなら理由がつけられないから。だれかが試して実績がないと新しいことには手を付けません。
だからコンサルタントなんてイノベーションを起こせない人種の典型例ですよね。私の会社にもコンサルタントなる人種がいるんですが、最も嫌いな人たちです。”ロジカルシンキング”とか言い出して、「それってミーシーなの?」とか言い出します(笑。
でもいいんですよ、それで。凡人の社会ではね。
理由を求める社会がイノベーションを起こせない理由
理由を求めるコンサルタントくんたちは、何かと理由をつけて解決策や新規提案をしようとします。
SWOT分析とか4Cとか持ち出してね。いいんですよ、凡人の社会では。
でもイノベーションは起こせないわけです。
なぜならばイノベーションは理由がつかないからです。
理由が説明できるものはイノベーションとは言えません。
イノベーションとは後から理由が付けられるものです。
例をあげましょう。コンビニのATMの話です。
コンビニのATMはセブンイレブンが最初に導入したことは有名な話です。7&iホールディングスの鈴木会長の肝いりの施策です。
しかし導入には社内外からかなりの反対があったといいます。なぜならば既存の常識で説明がつかないからです。
しかしいまではわれわれの生活には欠かせないものになっていますよね。
私たちは後から気づいたんです。コンビニにATMが必要だと。その理由はいまでは説明が付きますが、当時は説明できなかったわけです。
まあこれは大げさな例ですが、私は思いついたらとりあえずやってみたい人なんですよね。そこに理由は後付でいいと思ってます。
だから提案書とかがっつり作る人とは一緒に仕事はしたくないわけです(その時点でこの業界向いてないかもしれませんねw)
ただなにかを始めようというときは、理由をつけずに本能を信じてみるのもいいんじゃないですか。
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